96時間/リベンジ "Taken2(2010)"
"Listen to me carefully,Kim. Your mother and I are going to be taken."
(よく聞けキム。ママとパパは誘拐される。)
【あらすじ】
前作"96時間"で、誘拐された娘キム(マギー・グレイズ)の救出に成功した元CIA工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)。ミルズ一家は徐々にではあるが穏やかな日常を取り戻しつつあった。しかし、過去からの復讐が彼らに襲い掛かる。
【予告編】
前作"96時間"で、誘拐犯を文字通り皆殺しにした世界最凶のお父さんが帰ってきました!!!!
(今作も殺る気マンマンです。ぶっ殺すぞ。娘を危険にさらすヤツは皆殺し。)
前作の誘拐犯たちのお父さん軍団が復讐しにきます。
(今回の被害者の方々。こちらのお父さんたちは今回"被害者"と呼びます。)
そんなことになっているとは露知らず、お父さんは洗車しにいったり、娘に車の運転教えたりと、のほほんと静かに暮らしています。
「今日も娘とドライブだ!!!」意気揚々と元妻の家へ娘を迎えに来ます。
(超ごきげん)
すると・・・
(おそらく世のお父様方が聞きたくない言葉No.1)
(・・・・・・・・。)
10分後・・・
(目つきがもう殺人者のそれ。)
娘の携帯のGPS機能で彼氏の家を特定⇒調査。
元CIA工作員の力を侮ってはいけません。10分後かどうかはわかりませんが、元妻すら知らない彼氏の家に殴りこみ挨拶しに行きます。
開始10分で、このお父さんがどれほど娘を大事に思っているのかをわかりやすく描写してますね。
このしばらく後、被害者の方々にお父さんと元妻が拉致されます。
が、お父さんが皆殺しにします。娘はひたすら逃げます。
続編の"Taken3"も製作中なので、それまでに前作と併せて是非鑑賞してみてください。
わたしを離さないで "Never Let Me Go(2010)"
救いのない"アイランド"
【あらすじ】
"介護人"であるキャシー(=キャリー・マリガン)は、"提供者"の最期を前にして、過去に思いを馳せる。寄宿舎で過ごした幼い日々、親友のルース(=キーラ・ナイトレイ)そして、初恋の人トミー(=アンドリュー・ガーフィールド)。 "生"とは、"心"とは何か。
もうね。鑑賞後に「この作品考えたやつでてこい。」って思なりました・・・。
いや、確かにいい映画でしたよ?ただ、本当に救いがなさすぎです・・・。
ネタバレになりますが、この映画のメインになる登場人物たちはほとんど皆クローン人間なんですね。
キャシー、ルース、トミーもクローンで、オリジナルへの臓器"提供"を経て若いうちに死ぬ運命にあるんです。
そんな"提供"のシステム、作中では社会的に認められています。
(なんというディストピア・・・。)
そんな世界の中でキャシー達はどう考えて生きていくのか・・・というのが描かれた作品です。
あまり気持ちのよい映画ではないので、ハッピーエンドしか見たくない!って人にはあまりおすすめできません・・・。
ただ、映像の質感はすごくきれいでした。(小学生並みの感想)
ディストピア映画が好きな方にはすごくおすすめです。
イージーライダー "Easy Rider(1969)"
"This is nothing but sand. They gonna grow anything here."
(砂しかないこんな土地じゃ、何も育たねぇよ。)
"They gonna make it."
(きっとできるさ。)
【あらすじ】
ワイアット(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)は、コカインの密輸により大金を得、L.A.からニューオーリンズまでマルティグラ(謝肉祭)を目指して旅に出る。道中で出会った弁護士のジョージ(ジャック・ニコルソン)も旅に加わるが、自由に生きる3人にアメリカの過酷な現実が襲い掛かるのであった。
時代背景はよく知りませんが、60~70'sに製作された、反体制的なジャンルの映画を"New Hollywood"と呼ぶそうです。"イージーライダー"もそんな"New Hollywood"代表作の一つだそうな。
ジャック・ニコルソンが出てますよ!!!!!!!
若い!!!!!!!!!かっこいい!!!!
かっこいい・・・・?
やっぱりいつものジャックでした。
登場3分ですでに顔芸全開。さすがジャックだぜ!!!
この映画を観て、改めてジャック・ニコルソンが大御所なんだなぁって思い知らされました。「変顔おじさん」の印象が強かったです。ごめんなさい。
変顔はおいといて、この映画はちゃんとした社会派の映画ですよ!
テーマは"自由"です。自由の象徴たる3人と、社会(束縛)の象徴たる市民たち。2つの立場の衝突が劇中さまざまなシーンに散りばめられています。
人間の自由に関する考えが、中盤におけるジョージの台詞を通して明かされます。この台詞にこの映画のすべてが詰まっているといっても過言では。(台詞は書きません。)
40年前の映画ですから、20代の私が当時の人々の思想を推し量るには知識が足りませんでした・・・。ただ、自己表現・新しいものの受け入れ、自由でいることなどに関しては、40年前よりも飛躍的に考え方が進歩しているのではないかと思います。
そんな現代的思想ができたのは、作中でいうと3人のような、自由になることを恐れず挑戦したり、体制と闘った人たちの功績なのかなぁ・・・とも思いました。
冒頭に書いた台詞は、作中序盤におけるワイアットとビリーの台詞です。
2人は、都会から離れてコミュニティを形成し、独自に(自由に)生きる若者たちの村を訪れました。その村では食糧問題が深刻ですが、皆かすかな希望を持って生きているように見えます。
そこでビリーは「こんな乾燥した土地じゃ食物もつくれねぇよ。」と、作物の種を撒く村人たちを馬鹿にしますが、ワイアットは「できるさ。きっと育つ。」とつぶやきます。
観てるときには「あー大変な生活してんな。」としか思いませんでしたが、今振り返ってみると"撒いた種(自由の種)は、希望を持ち続ければいつか実を結ぶはずだ"というメッセージが込められたシーンだったのではないかと思いました。
それはこの後のシーンにも表現されていると考えています。種まきのあと、食事を前にした村人のお祈りシーンになるのですがその言葉は以下の通りです。
「種をまきました。我らの努力が実り、ささやかな食物が生み出されますように。努力が報いられますように。外から求めた食物を、仲間と分かち合い、外部の人にも分けられますように。」
食物⇒自由 と変換すると上記の考え方もあながち間違いじゃないのかもな。と思います。
もし、私たちの自由が侵害されるような日が来たなら、どうすればよいのだろうか。と考えさせられる映画でした!おすすめです!
レザボア・ドッグズ "Reservoir Dogs(1992)"
"Like a virgin is all about a girl who digs a guy with a big dick"
("Like a virgin"は巨根を欲するヤリマンの歌なのさ。)
【あらすじ】
強盗のために集められたその道のプロ達。お互いを色で呼び合い、素性は全く知らない。決行当日、現場は何故か警察に見張られており、強盗団は数人の犠牲を出しながらも命からがら逃げ延びる。生き延びたメンバーは仲間の中にいる"犬"を探り始めるのであった・・・。
タラちゃん(クエンティン・タランティーノ)監督映画です。
例によってタラちゃん自身も出演しています。
冒頭~タイトルにかけての流れが非常にすばらしいです。
タラちゃんの映画ってオープニングが本当にかっこいいんですよね。
タラちゃん「"Like a virgin"は巨根好きなヤリマンの歌なんだぜ!!」
ブシェミ「チップとかぜってー払いたくねぇ!!」
大体こんな会話してます(カフェで)。すっげーくだらない会話なんだけど、何故か引き込まれるんですよ。カメラワークとか会話の間が絶妙でついつい夢中になって観ちゃいます。(駄々こねるブシェミ萌え)
談笑後、カフェから出て行く映像がスローモーションになります。ここでキャストひとりひとりに画が切り替わっていきキャラ名紹介。これがまた超かっこいいです・・・。
ホワイト(ハーヴェイ・カイテル)
ブロンド(マイケル・マドセン)
エディ(クリス・ペン)
ピンク(スティーブ・ブシェミ)
ピンク(スティーブ・ブシェミ) ブシェミ好きのためのサングラスver.
ジョー(ローレンス・ティアニー)
ブルー(エディ・バンカー)
ブラウン(クエンティン・タランティーノ)
オレンジ(ティム・ロス)
そしてタイトルがスーッっとしたから出てくるんですよ。後姿がまたかっこいい!!!!!!!開始10分、すでに大満足!!!!!
もうここまででいいです。「時間ねーし、そんな興味もねーし。」そんな方でも是非ここまでは見ていただきたいです。
そして次のシーン・・・
どうしたオレンジ
さっきまでの和やかなムードどこいった。なにがあった。
(This isタラちゃんマジック)
なんかよくわからんけど私の好きなティム様(オレンジ)が早くも出番終了の予感!!!!やめれ!!!!
このあと隠れ家に戻ってスパイ探しが始まります。この先はDVDでお楽しみください。
処刑人 "The Boondock Saints(2000)"
あらすじ:悪い奴らを法に代わって裁きます。
監督:トロイダフィー
主演:ショーン・パトリック・フラナリー & ノーマン・リーダス
神様「悪い奴ら殺してちょ」
兄弟「おっけー」
そんな映画です。
一般市民の兄弟が、神様の啓示を受けて町のマフィアを皆殺しにし始めます。そして、事件を追いかける刑事(デフォー)。
アクション映画なので当然マーダーシーンがたくさんあります。そして、これらのシーンはデフォーの推理とともに、過去の出来事として描写されています。デフォー迫真の演技・・・。
(オペラを聴きながらだと集中できるらしい。)
(犯人:マクナス兄弟になりきる。鬼のような形相。)
(時には女にもなる。デフォー七変化。)
この映画を思い出すとき、必ずデフォーの顔が真っ先に浮かびます。キャラ濃すぎ。
どんな映画でも、敵役だろうが味方役だろうが、「こいつに関わったらヤバい」と感じさせる役を演じきってくれるデフォー。流石としか言い様がありません。
(※ここまでデフォーのことしか書いてませんが、彼は助演です。)
次に主演俳優の方々。
おにいちゃん(ショーン・パトリック・フラナリー)
弟(ノーマン・リーダス)
おにいちゃん役の俳優様に関しては、僕はあまり存じ上げません。
(ファンの方ごめんなさい・・・。)
弟役のノーマン・リーダスは、最近メキメキと頭角を現してきてますよね。
ウォーキング・デッドとか・・・
最近では、人気ゲームシリーズ"サイレントヒル"最新作の主人公のモデルになったりもしてます。
もともとこの映画、ノーマン・リーダスきっかけで購入ました。
ワイルドなルックスに反して、意外と高い声だったりするんですよね。萌え。
この兄弟の、妙にリアルな感じもこの映画の見所だと思います。
(バイト先でじゃれあう二人。仕事しろ。)
(友達と飲み会。)
(重火器を見た感想。「すげぇ」)
なんかこう、変にクールぶらないリアルな感じがすごく好きです。
神の啓示を受けるとか言う、RPGチックなイベントが起きてもちっとも変わらない二人。
なんていうか、こういう「何気ない日常の一コマ」みたいなシーンすごい好きです。それだけで萌えほのぼのします。
今回は、皆様に是非一度見ていただきたい映画をご紹介させていただきました。
また美味しい映画を見つけたら紹介したいと思っています。